父の幼馴染のMさんの訃報ハガキが届いた。去年、私がここに越してきた時に
『あなたより、僕の方が付き合いが長いからね。くれぐれもみっちゃんを宜しく。』
と、お電話で言ってくださった方。
お互い一人暮らしだった時には、週一位で電話をかけあって安否確認をしていた様子。
父が、アルツハイマーになっちゃった事をすごく嘆いて下さった。
秋に電話がかからなくて、父がとっても心配している所へお嬢さんから電話。
元々足がお悪かったが、去年の秋に自宅で転んで入院手術に。
その後、病院に居る時に何度か電話を頂いたのだけれど、その後ホームに入ったと
伺ったのが春だったか。父より早く亡くなるなんて思ってもみなかった。
お嬢さんからの手紙には、天寿を全うしてと書かれてあった。
明日ホームに父を訪ねるのだけれど、このハガキを渡すのが辛い。
小学校から80年に渡る友の死の知らせだもの。
私の母も、乳がんの再発の後、大たい骨骨折で人工関節を入れて、自由な外出も
だいぶ制限されるようになってしまった直後に、急死。
あのまま生きていてもきっと大変だっただろうと実際の所思う。
己の体がもう精一杯だ、もうこれ以上は無理と判断するのだろうか。
決められた命の期限を全うしたと言う事なんだろう。
それを思うと、Mさんも母も天寿を全うしたと言う事になる。
日本女性の平均寿命が世界一と言うニュースを数日前に見たが・・・・
元気で長生きならば、それに越したことは無いけれど・・・
ボケて施設で生かされて、長生きしている人もとても多い。
単純に統計だけでは、解らないのが現実世界だ。
ようやく鳴き始めた蝉の声を聞きながら・・・命の長さを考える午後。